IIJmio+楽天モバイルのデュアルSIM運用からHISモバイルへ乗り換えた
楽天モバイルで 1GB 未満の使用でも課金が発生するようになり、他社データ専用 SIM と組み合わせて無料で音声 SIM 代わりとして運用することができなくなった。
そこで乗り換え先を探していたところ、5 月 20 日から始まった HIS モバイルの自由自在 290 プランという商品が音声 SIM では一番コストパフォーマンスが良さそうだったので、これに乗り換えた。
選択肢
HIS は HTB エナジーを筆頭に潰れかけの分際でダンピングが趣味みたいな会社の印象があり、少なくとも私は嫌いなので、できれば HIS モバイル以外を使用したいところであった。
しかしながら運用コストが一番安かったので泣く泣く使うことにした。
他にあった選択肢としては次のような感じ。一応上からおすすめ順に並べておく。
前提として私の使用状況を記載すると、月間データ使用量の想定が 6~7GB、音声通話は殆どしない。
IIJmio
今までずっと使ってきていた IIJmio。eSIM プランの価格が破壊的だが、物理 SIM +音声通話有りでも 4GB で 990 円/月、8GB で 1500 円/月と十分に安い。
信頼と実績があるし好感を持っているので、ぶっちゃけ IIJmio で良かった。が、冒険心が疼いたので今回はパス。
LIBMO
TOKAI がやってる格安 SIM。株主優待を組み合わせると 100 株でも 350 円/月割引になるので、選択肢としてはだいぶ有りな感じ。
8GB 音声付き 定価 1518 円/月、株主優待込みで 1168 円/月。もう少し株数を増やせば割引額も増える。
私はちょっとした理由で TOKAI に対する印象がかなり悪いので生理的に使えなかった。
TOKAI が嫌いでなく、株主優待を使う人間にとっては非常にオススメできると思う。株主優待使わないなら IIJmio がいい。
なお、LIBMO の株主優待についてはこちらを参照。
TOKAI 自体、主要事業が LP ガスやネット回線などでディフェンシブの向きが強く安定的なので、比較的安心して株主優待を享受できると思われる。
日本通信(合理的みんなのプラン)
我らがクソ株日本通信がやっている MVNO の新プラン。
6GB で 1390 円/月と値段はそこそこだが、特筆すべきは月間 70 分の無料音声通話枠が付帯しているところ。
知り合いとの通話は LINE などの VoIP 通話サービスで済むとは言え、何だかんだ月 2,3 回は従来の電話も付き物である。
格安 SIM は音声通話が結構なボッタクリ価格なので、無料である程度通話できるのはかなりありがたいかも。
まあ私は使わないので今回はパス。
ちなみに HIS モバイルは日本通信と HIS の合弁なので本質的なサービス品質は一緒だと思う。
楽天モバイル
無料枠が無くなったとはいえ、それで困るのは老人と乞食くらいなものであろう。
データ消費量が極端に多い人間にとっては、20GB 超えで 3278 円はかなりコスパが良いと思う。
ただし個人的には、田舎のコンビニ屋内で電波が入らず QR コード決済ができなかったので、メインのデータ SIM としてはあまり使いたくないかな。
あくまで無料音声通話用としての運用が最適解であった。
あと、楽天モバイル入った状態で楽天ひかりを申し込むと光回線が 1 年無料になるので、それはかなりアドが大きいと思う。
LINEMO(ミニプラン)
半年実質タダ CP をやっているから。CP 終了後は 990 円/月で GB 単価こそ悪いが金額は HIS と同等。
SoftBank には悪い印象はないし、選択肢として検討していた。
データ通信の主用途が Twitter や Spotify なので LINE MOBILE 時代のデータカウントフリーがあればよかったんだが、現状の LINE だけ使い放題でも困る。いらねえだろ。
HIS モバイルのいいところ
安い。音声あり物理 SIM の 7GB で 990 円は安売りにも程がある。利益出るのか?
でも、安い以外に良いところはとくにない。とにかく安いだけ。1 円でもやすけりゃなんでもいいわ。
HIS モバイルのわるいところ
初期手数料が高い
初期手数料が 3300 円かかる。 IIJmio だと、Amazon で売っているエントリーパッケージを買えば時期を問わず 300 円くらいまで手数料を抑えられるほか、Amazon のセール日だと 1 円で投げ売りされていることもある。
一方で最低利用期間や解約事務手数料が存在しないため、転出のタイミングを選ばないのは良い。
回線品質が良くない(気がする)
MVNO なので文句をいうだけ愚かだが…。
同じドコモ回線でも IIJmio の eSIM プランに比べて体感で遅いと感じる。
日中の回線速度は名古屋市中区で 5Mbps くらい。一方の IIJmio は時間帯問わず 10Mbps くらい出ていたかな。
12 時から 13 時のキッカリ 1 時間だけ、ピンポイントで 0.1Mbps~0.5Mbps くらいになる。
私は現在の主業務が外回り営業なので昼休みの時間帯以外も回線の使用頻度が高く、また昼休みを上記時間以外にズラせば使用に耐えるスピードが出るため特に問題はない。
しかし昼休みしかスマホを触らない内勤の人だと結構致命的ではなかろうか。
(上記回線スピードはすべてGoogle 提供のスピードテストの結果である。全てのユーザーに対し再現性があるかは保証しない)
昼間は本当に遅すぎるので、本当にドコモ回線借り受けてるのか心配になるレベル。
同じドコモ回線なら IIJmio のほうが 10000 倍快適。
よくこの回線品質で楽天モバイルより快適!と銘打てたなという気持ちになるので、不愉快な気持ちになりたい人、怖いもの見たさで契約するのもアリかも。
ゴミです。
マイページが(個人的に)微妙
マイページは上記のような感じ。
MNP 予約番号取得や解約申し込みなどがマイページのトップから直接アクセスできるのは他キャリアとは異なり潔さが感じられ、好感が持てる。
個人的に微妙なのは、日次でデータ消費量を確認できないところ。
こんな感じで、請求期間あたりの合算消費量しか確認できない。
そのため、日ごとの消費量を確認したい場合はスマートフォン側で記録を取らないといけない。
IIJmio は MyIIJmio から一発で確認ができたので楽だったんだけどなぁ…。
通信制限に引っかかると死ぬ
通信制限に引っかかると冗談抜きでマトモに使えなくなる。
特にお昼の時間帯はもともと繋がりにくい上に速度制限が加わるので何もできない。
Twitter のタイムライン読み込みなんてできない。メール受信もできない。Google 検索もできない。
HIS モバイルを契約するなら絶対通信制限に引っかからないだろうと確信できる容量で契約した方がいい。
幸いデータ増量は 1GB200 円と比較的安価だが、通信制限中は HIS のマイページも遅くて表示できないので家帰ってからチャージするハメになる。
結論
別に初期手数料を払っても良い人、日次データ使用量が気にならない人、昼休み時間帯にネットが遅くても良い人ならアリだと思う。
データ使用量が月間 100MB 未満だと 290 円/月とこれまたあり得ない価格設定のため、音声通話専用 SIM として割り切るのが最善か。
逆にそれ以外のケースだと IIJmio に総じて軍配が上がる。
IIJmio は頻繁にキャンペーンをやっていて、月額料金が値引きされたりスマホ本体が安く買えたりするので、申込み時期を選ぶところはあるが。
なお、IIJmio の回線を 1 つ持っておくと「ご愛顧感謝キャンペーン」というもので Android スマホや型落ち iPhone が実質 1 万円引きで買えたりする。
総合的な満足度はやっぱり IIJmio なんだよなぁ…。
まあ、初期費用とかいう埋没コストもあるし 1 年くらいは HIS モバイルを使ってから別キャリアに冒険するか IIJmio に出戻るか検討する予定。
どうでもいいんだけどさ
最近、楽天モバイルをターゲットにした、上記みたいな楽天下げ、自社製品上げのプロモーションをする携帯会社多いよね。アハモとかも似たようなことをやってた。
別に何でもいいんだけど、ここまで槍玉に挙げられると身から出た錆とはいえ流石に楽天が可哀想。せめて A 社とか R 社とか、具体的社名を伏せたほうがやってることは変わらずとも紳士的だと思うんだけどな。
あと、これまた HIS モバイルに限らないけどインバウンドマーケティングブログがキモいのは嫌い。
マーケティング戦略上ブログメディアで自社製品を宣伝するのは分かるんだけど、こういう結論ありきで肉付けされたコンテントを見るとサブイボが立つので本当にやめてほしい。
記事冒頭に YouTube みたく「この記事はプロモーションを含みます」って書いといてくれ。
古き良きインターネットはいずこに?